ミュージカル「踊る!埼玉」
ミュージカル「踊る!埼玉」
作品内容

ミュージカル作家コンビとして、ミュージカル「何処へ行く」、ミュージカル「マザー・テレサ 愛のうた」、ミュージカル「おでかけ姫」を発表したハマナカトオルとtakコンビが創作したミュージカル・コメディ。コロナ禍の2021年5月に 初演した。

やる気のない劇団「埼玉座」に、やる気のある一人の若者が入団してきた。羽生光(羽生くん)である。彼は劇団に入団して、この劇団がまるでやる気のないことに愕然とする。公演を打つと赤字になるので公演はあまり打たず、 劇団員もアルバイトに精を出し、ミュージカルで成功することをあきらめていた。

そんな羽生くんが目にしたのは、「東京ミュージカルフェスティバル」の劇団募集広告。審査委員に選ばれた優秀な団体が3つ揃って新作ミュージカルを発表し、金賞を競うイベントだ。金賞団体の作品は全国の会館での公演が決定する。 羽生くんは、劇団員みんなが無理だと反対するなか、作家もいない、作曲家もいない、主演俳優もいないどん底の状況をひとつずつ解決し、企画書を書き上げてフェスティバル実行委員会に送る。

届いた結果は、驚くことに「参加決定」だった。喜んだのも束の間、同時に参加する2劇団は、いずれも日本を代表するトップ劇団!東京の「劇団メガ」と、大阪の「天王寺歌劇団」。歴史も知名度も公演回数も劇団員数も「埼玉座」とは桁が違う 大劇団との勝負となり、恐れおののく「埼玉座」劇団員。だが、フェスティバル開催は2ヶ月後に迫り、3劇団は新作ミュージカルの創作で火花を散らす。さあ、金賞はどの劇団に輝くのか!?

※この作品はフィクションであり、登場人物、団体等は、すべて架空のものです。

ミュージカル「踊る!埼玉」
キャスト表
ミュージカル「踊る!埼玉」
脚本
作家より
ミュージカルを愛し、作っていこう!
脚本・作詞 ハマナカトオル

ミュージカルを作るのは大変だ。若い時、ある有名なミュージカル劇団の代表さんと知り合いで、「ハマナカさん、つくづくオリジナルのミュージカルを作るのは大変なんだよ。」と愚痴を聞かされたことがある。大勢のスタッフ・キャストが すったもんだしたあげく、何もかもうまくいかず、舞台は惨憺たる状況となる。外部の人間にとっては爆笑話の連続でも、当事者にとっては悪夢の連続だ。戦争か、はたまた災害のような日々を過ごしたあと、幕が開いたとしても、お客さんが 本心から喜ぶ舞台を作れたかどうかは別の話だ。

どうやらこれはミュージカルの本場アメリカでも同じようなことらしく、ミュージカルの歴史を代表する名作映画のメイキングを見て、撮影中は悪夢のような体験だったと、かつての出演者たちが皆語っていてびっくりすることがある。 「あんなに楽しいミュージカル映画なのに。」と思うのだ。そういう話をやまほど聞いてきたので、もう分かったぞ。ミュージカルを作るのは大変なことなんだ。ひどい経験と苦労の連続だ。傷つきたくなきゃ、やらないことだ。 成功した外国の作品を買ってきて翻訳上演するならまだしも、オリジナルでイチから作り上げるなんて、うまくいくわけはない。なぜなら、劇団メガの代表が言うとおり、日本人の作家は信用できないからだ。この言葉はよく言われたなあ。 だったら、やめときゃいいのに、なぜまたやりたがるのか。

「バカじゃなきゃ出来ないですよ。こんなこと40年もやってるなんて。」これは手塚治虫の言葉だが、これとおんなじだ。ミュージカルへの愛に魅せられた埼玉座の作家深谷栄一のようなバカは、バカだと分かっていても、傷つき倒れると 分かっていても、ラ・マンチャの男のように進みたいのだ。なぜなら、ミュージカルはすべての芸術が集まった愛の結晶みたいなものだからだ。エンターテインメントの最高峰だ。だが人間はちっぽけで人生は短い。たった一人の人生で すごいところへ到達するのは無理だ。未来へ続く芸術を繋いで行くためには、多くの同走者たちの「こころざし」が必要だと思い、この作品に託した。オリジナル・ミュージカルを愛する若者が芸術家のこころざしを未来に繋げて行けば、 きっと将来、夢に近づけるのではないか。これが私の遺言なのだ。大変なのは当たり前。でも、ミュージカルを愛し、作っていこう!

ミュージカル「踊る!埼玉」
作曲家プロフィール
tak(作曲・編曲)

奈良県出身。作曲・編曲家。2001 年ヤマハ音楽院・ベース科を卒業。2005年にアメリカ・ロサンジェルスにて音楽勉強をしながらメジャー・アーティストのサポートベーシストとして活動。日本に帰国後、 作曲・編曲家として活動を始める。現在、舞台・テレビドラマ・ゲーム・webCM・ダンスショウケース、ファッションショー、バンドライブなど、1つのジャンルにこだわらず様々なエンターテイメントに作曲として関わる。2011年から、 様々なジャンルの音楽製作を行うために、音楽製作チーム「SounDive Orch.」を立ち上げ活動中。主な作品として「メイちゃんの執事」(宝塚歌劇 星組)「魔笛」(天野喜孝×IPPEI)「殿といっしょ」(原作:大羽快)「BASARA」 (原作:田村由美)「5jive」(D’OAM)「逆境ナイン」(原作:島本和彦)「忍者じゃじゃ丸君」(原作:大羽快)「魔界転生」(原作:山田風太郎)「戦国無双」「金色のコルダ」「NARUTO-ナルト-」「ヘタリア」等。 ミュージカル座のハマナカトオルとコンビを組んで、ミュージカル「何処へ行く」「マザー・テレサ 愛のうた」「おでかけ姫」「踊る!埼玉」と、4作品のオリジナル・ミュージカルの作曲を手がけ、好評を博している。

ミュージカル「踊る!埼玉」
作品ビジュアル
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舞台写真
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