歌に人生をかけた歌手たちとヒットメイカーの人生を、笑いと涙とたっぷりの音楽で描くミュージカル「スター誕生」第2弾。1970年代の日本の歌謡界を舞台に、アイドル歌手になったが、アイドルの苦労を味わい尽くし、 引退と復活を繰り返す歌手。ヒット曲を求めて何度も曲を作り直すプロデューサー。自分の曲が全く違うイメージに変わってしまう歌手。タレントイメージと本人のギャップが違いすぎる歌手。売り上げアップのためセンターの女の子が 次々変わる三人組のアイドルグループ。ベトナム戦争反対の活動をしていたが、フォークソングブームに乗って「反戦歌」を歌ってヒットし、世界の紛争地域にまで出かけた歌手。そして、数々の作詞家・作曲家・マネージャーたちの成功と挫折。 「スター誕生」第一話では書けなかった日本の歌謡界の感動面白エピソードをすし詰めにした「歌こそ我が命」の物語を、作曲家のぎっちゃんが回想する。舞台装置や演出は、前作「スター誕生」と同じ。前作は1年間の物語だったが、 今作はアイドル歌手がデビューしてから引退と復活を繰り返す数十年間の物語となっている。
◆ミュージカル「スター誕生2」の作曲・編曲家は、久田菜美さんです。上演をご希望の方は、上演許可申請書を提出していただき、作曲家の許可をいただいてから、譜面を送らせていただきます。
ミュージカル「スター誕生」の続編を作ろうという話は、初演の頃からありました。キャストやスタッフたちと、たびたびそんな話をしていましたし、歌や歌手たちをテーマにした題材は大好きなので、事あるごとにエピソードを収集していました。 執筆は、2021年7月から8月です。初演が2015年9月ですから、続編発表まで6年かかったことになります。ちょっと遅い気もしますが、その分、自分のなかでじっくりと熟成出来たようにも思います。昭和歌謡史と歌手たち、 作詞家や作曲家、プロデューサーやマネージャーなどヒットメイカーたちの歌にかけた人生を再びミュージカルに。将来、第一作と合わせて連続公演も出来るように、話をリンクさせて、新しい物語を書きました。第一作と第二作合わせて、 4時間分の昭和歌謡史を書いたことになります。ちょっとした研究家のようになってきました(笑)。第一作では書けなかった、どうしても書きたかったエピソードを、たっぷりと詰めることが出来ました。
「スター誕生」について考えるたび、初演から出演してくださったキャストの方々の思い出がよみがえります。舞台は一期一会。その時しか見られない命のともしびです。こうしたスタイルの作品では、とくにそう思います。 今回も素敵なキャストの方々と一緒に物語をつむいで行くことが出来れば、こんなに嬉しいことはありません。
ミュージカル「スター誕生」は、第一作目も魅力的な歌曲に溢れていました。初演後、多くのミュージカル俳優の方々が歌ってくれています。それもこの作品の特徴です。「スター誕生2」副題に「歌こそ我が命」とつけました。私自身、 人生で一番好きなものは?と問われたら「歌」と答えるでしょう。歌は人生に不可欠のものです。心を慰め、元気を与えてくれます。歌のなかで死にたいと思っているほどです。一番好きな大切なものの価値をしっかりと皆様に伝えられる 作品として成長させたいと願っています。
東京都出身。東京音楽大学作曲・指揮専攻(芸術音楽コース)卒業。大学でクラシックから現代音楽までの作曲法を学び、卒業後は主にピアニストとしてクラシック、ポップス、ジャズ、合唱と幅広く活躍中。舞台においては、 ミュージカル「スペリング・ビー」や「モンスターズアンセム」にてキーボードで参加し、その他多数のミュージカル俳優やミュージカル女優のライヴにて伴奏を行っている。ミュージカル座では、「野の花」「不思議なラヴ・ストーリー」 「アイランド~かつてこの島で」「BEFORE AFTER」「スペリング・ビー」の音楽監督と演奏を担当。ハマナカトオルと組んだオリジナル・ミュージカル「チェアーズ」「スター誕生」「ハートスートラ」「アワード」「スター誕生2」 の作曲・編曲・音楽監督として、魅力的な歌曲を多く創作している。